亡き父から引き継いで使っているアーク溶接機、溶接棒を使うのですが、開始時アークがうまく出ずに溶接棒が対象物にくっついたり、薄い鉄板だと穴が開いてしまったりと、手強い道具なんです。
そこで、最近、インターネットで目にすることが多くなった、「半自動溶接機」や「インバーター制御溶接機」など、従来の溶接機より格段に操作が容易になった最新の「インバーター制御の半自動溶接機」を購入しました。
中国製ですが、その価格に「安かろう悪かろう」も忘れ、衝動買い!
HITBOX MIG 200溶接機(200V仕様)¥37,999 (Amazon)
日本製なら、90,000円程度はします。
夜注文し、二日後に届きました。と言うことは、国内に在庫があったと言う事ですね。

半自動のMIG溶接のほか、アーク溶接、TIG溶接も出来るので、付属品がいっぱい。
しかし、アーク溶接もTIG溶接も使うことはありませんので、燃えないゴミ。
取扱説明書が、全て英語? メイドインチャイナなのに。
それよりも問題なのは、ワイヤーの通し方やトーチの消耗品の交換方法など基本的な使用方法がどこにも書いていないこと。 (>Д<)ゝ
仕方なく、ネット動画を参照し、何とかなりました。

開梱して、直ぐに「メイドインチャイナの証」を発見!
コンセントプラグが、日本の規格に合わないものが付いているし~ (´ヘ`ι)ゞ

ケーブル内の配線の電源とアースを確認するため、プラグを分解。


日本のプラグに交換しました。

延長用ケーブルも作成しました。

父から引き継いだ手強いアーク溶接機がこれ。
コンセントもアース無しで使ってました。恐っ! <(ll゚◇゚ll)>

なので、今回は、ちゃんとアース取り付けます。

長いコンクリートドリルで下穴を開けておいてから、アース棒を打ち込みますが、それだけでは不十分と思い、さらに鉄棒で叩き入れました。

2mくらいの鉄棒にパイプクランプを噛ませ、その上に鉄管を差し入れて、ハンマー代わりに。

地下1mくらいまで入ったと思われます。これ以上は、抵抗がキツくなり、アース線が外れるリスクがあるので、止めました。(・へ・;;)

200Vコンセントもアース付きに交換。

本体の電源プラグのアース端子が本体筐体に接続されていないことも疑い、本体ケースにあったアース用ボルトと導通テストを行い、問題ないことを確認しました。 念には念を。
また、私が施工したアース棒の接地についても、ちゃんと接地が取れているか確証はないので、絶縁抵抗計で、作業場建屋の鉄骨とアース端子間を計測したところ、「0MΩ」で完全短絡状態でした。と言うことは、アース棒で接地取らなくても、作業場建屋の鉄骨に接続するだけでOKだったということか~ (´;д;`)
トホホ ・・・
200V電源が準備できたので、早速使ってみるすることに。
付属のフラックス入りワイヤー(1.0mm)を本体にセット。
ここでも、「メイドインチャイナの証」が・・・ ワイヤーがトーチの先から出て来ない!
トーチを分解してみると、コンタクトチップが0.8mmとワイヤー径より小さい。予備のコンタクトチップに1.0mmがあったので交換し、事なきを得ました。C=
(-。- ) フゥー

実際に溶接してみました。(ノンガスMIG溶接)



適当にやった割には、しっかり溶け込んでくっついてます。
電圧・電流の調整で、 薄物などもうまく行きそうですが、練習次第ですね。
アーク溶接では、溶接棒の過熱と消耗(交換)を気にしながら、やらなければいけませんが、その点、インバーター制御の半自動溶接機は、とても楽ちんです。 また、アーク溶接で出来るスラグと言われる溶接カスが、少ないようにも感じました。
色々とメイドインチャイナがありましたが、壊れずに長持ちしてくれれば、これだけの高機能な機械ですので言うことはありません。価格が価格だけに。
※ 溶接の動画は、こちら→ プラズマ切断機 買いました。